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社会保険労務士
福谷経営管理事務所
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「うちの従業員は、有給休暇を100%消化していますし、休憩時間もきっちりとっています。外部から講師を呼んでパソコン研修もしています。当たり前のことを当たり前にやっているだけですが、他社と比べれば、優遇された職場だと思うんですよ。従業員の定着率も高いのですが、求人募集をかけても応募者が少ないんです。賃金額をもっと上げないといけないんですかね。今でも人件費率が高くて厳しいんですが…」と、ある経営者のお話です。
どうすれば求人の応募者が募れるのか?と考えたとき、ついつい賃金に着目してしまいますが、有給休暇だって魅力です。なんといっても働かずに給料がもらえるわけですから。自営業者の身から考えれば、こんなにありがたい制度はありません。
それ以外にも、「働きやすい時間帯で働ける」「職場環境が良い」「人間関係が良好」「資格取得支援が受けられる」「仕事を通して専門的な知識・技術が習得できる」「公平で納得のいく評価・指導を受けられる」「透明性のある納得のいく賃金決定方法がある」「やりたい仕事ができる」「好きな研究をさせてもらえる」「保育施設がある」「福利厚生が充実している」「お客様から感謝される」「この会社で働くことに誇りが感じられる」「他者から信用される」など、いろんなことを含めて企業の魅力ではないでしょうか。
そこで働く従業員はそれを当たり前のように享受しているために気づかないかもしれませんが、そこには経営者の色々な配慮や心遣いがあるものです。
企業のホームページ上の求人募集の記事を見ても、企業の魅力が全く書かれていないことが多いように思います。求職者は自分にとって働きたいと思える企業の選択が難しい現状にあります。
職場風土向上のための取り組みを積極的に行っている企業であれば、そうした活動があることをきちんと記載することで、応募者は安心して働ける職場だと感じます。
「今の職場で働いてよかったと思うこと」を従業員から募り、その中からよい意見を選んで自社のサイトに掲載していかれれば、職場の魅力が伝わるかもしれません。
東京商工会議所が平成26年度に実施した中堅・中小企業の新入社員意識調査で、入社した会社を選んだ理由をみると、「職場の雰囲気が良かった」と回答した割合が前年度比5.7P増の46.7%で「仕事内容が面白そう」(53.9%)に次いで高かったそうです。特に女性の場合は、「職場の雰囲気」を挙げた割合が57.5%となっています。
これから生産年齢人口は、さらに大きく減少していきます。人材の確保は、ますます難しくなります。企業経営の盛衰を分けるといっても過言ではないでしょう。そこで考えていただきたいのは、賃金だけが企業の魅力ではない、ということです。これからは、自社の魅力をトータルで考え、従業員の貢献意欲を引き出していく経営が必要ではないでしょうか。
人が生きていく時間の多くは仕事に費やされています。その職場がつらい場所となっては悲しいことです。人は幸福に生きるために仕事をしているのですから、仕事に行くのが楽しくなるような職場にしたいものです。
当事務所は、そんな中小企業経営者の思いを形にするための支援を人事労務の観点から行っていきたいと考えています。